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水滸伝 七

2010年04月18日 01:44

水滸伝 7 烈火の章 (集英社文庫 き 3-50)水滸伝 7 烈火の章 (集英社文庫 き 3-50)
(2007/04/20)
北方 謙三

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「立ちどまらずに、考えろ。闘いながら、考えろ。それで、見えてくるものがある。立ちどまっていれば、いまと同じものしか見えん。」

「音など、なにも聞こえない。空を見続けていた。愉しかったな。ただ、そう思った。また、視界が暗くなった。」

「『さらば』その声だけが、聞こえた。なぜ、こんな言葉がある。陳達は、そんなことを考えていた。」

「この国は、とてつもなく大きな、不満の塊だった。ただ、それがひとつになりきれない。無数の不満のひとつひとつが、人の心の中に押しこめられたままなのだ。」

「『俺は自分が馬鹿に思えます』
『みんな、同じさ。俺もな』
『そう言われると、悩むなあ。だって、頭領は馬鹿じゃねえですから』
『自分では、馬鹿だと思ってる。それだけのことで、ほかの人間からはそう見えてねえ。肝心なのはなあ、石勇、自分が馬鹿だってことを忘れねえことさ。俺たちは、宋江殿や晁蓋殿、呉用や盧俊義や魯達と違って、馬鹿なんだ。ただ馬鹿は馬鹿なりに、守らなけりゃならねえもんはある』」


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