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ガラスの巨塔

2010年03月07日 02:31

ガラスの巨塔ガラスの巨塔
(2010/02/25)
今井 彰

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元プロジェクトXのプロデューサー、今井彰による自伝的糾弾小説。

全日本放送地方支局に配属された西は、一地方局員として権限も
華やかな仕事も与えられることも無く自身の力を飼い殺しにする
日々を送っていた。
そんななか、待ち続けた転機が訪れ彼はそれを無我夢中で
つかみ成功させ、出世コースを歩んでいくこととなる。
出世コースに乗った後、彼はより自身の才能と技術を磨き、
全日本放送の中で自身の存在価値を光らせていく。
そして、自らが手がけた「チャレンジX」の大成功により
彼は大出世をとげていくのであったのが、、、。

組織には自己防衛本能がある。
防衛本能とは、その組織が内在する暗黙のルールを厳守
させようとするものであり、そのルールが破られるとその組織は
アレルギー反応を示し始める。

主人公の西に襲い掛かったのはそのアレルギー反応だ。
年功序列、根回し、政治力、組織内人脈といったファクタにより
構成されるがんじがらめの組織論理は「嫉妬」というアレルギー
反応を示し、それはパワーハラスメント、怪文書、中傷、謀略
として彼に襲い掛かる。

本作に描かれたNHKのような大組織の論理、汚濁体質は、
佐藤優が経験した外務省による罪のでっち上げ、
「沈まぬ太陽」に描かれた報復人事などにも散見される。

大組織は、えてして官僚的になりやすい。
官僚化とは明文・暗黙を問わないルール化であり、それらは同時に
思考停止を引き起こす。
本来、私たちがやるべきことは何か、その本質は何か、
目指すべきチームのあり方とはなにか、現実にいかに解釈し対処すべきか
それらがルールの中でなおざりにされ、真っ当な見地はルールとその
ルールの為政者により潰される。

本書は、大組織が抱える暗部をあぶり出し、同時にいかに人は働くべきか
その根源的問いを提示する。
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