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人間の建設

2010年11月07日 22:59

人間の建設 (新潮文庫)人間の建設 (新潮文庫)
(2010/02/26)
小林 秀雄岡 潔

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小林秀雄と岡潔による知的戯れ。
両人の見識を通し、痛感するのはこの年代の人間の
論理的・倫理的・哲学的根幹の強さだ。
(小林は1902年生まれ、岡は1901年生まれ)
もちろん、両人が稀代まれなる文人であり、学者である
ことがその印象の大きなファクタであろうが、かれらの
言説から垣間見えるのはその時代の人間が持つ人間としての
強さなのである。

政治、文化、学問、それらは同時退行性をもっている。
ひとつがだめになると、それらは連動し衰退をしていく。
今のテレビ番組、流行っている(と見せかけられている)音楽、
最低な政治、それらと彼らの薫るような知性を比較すると
その同時退行性を実感を持って感じざるを得ない。

われわれは、いかにして知性を取り戻し、人間となるべきであろうか。

(Notes)
・いまの人間には、たいていのことは肯定する力も
  否定する力もないのです。
・問題を出すということが一番大事なことだ。うまく出す。
  問題をうまく出せば即ちそれが答えだと。
・いろいろ作家を見ていますと、大体二十代で方向性が決まって、
  それからあとほかのことは考えていませんね。考えれないに違いない。
・言葉なんです。思索は言葉なんです。言語中枢なしに思索という
  ことはできないでしょう。
・私はイデーがあって、イデーに合う言葉を拾うわけではないのです。
  ヒョッと言葉が出てきて、その言葉が子供を生むんです。そうすると
  文章になっていく。

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