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聖書を語る

2011年08月08日 00:29

聖書を語る―宗教は震災後の日本を救えるか聖書を語る―宗教は震災後の日本を救えるか
(2011/07)
佐藤 優、中村 うさぎ 他

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「今の日本を動かしているのは日本人の集合無意識から
 生まれた一種の『神』だ。言語化も数量化もできないし、
 実験で証明もできないけど、みんなの心に皮膚感覚として
 実在する『何か』。それを宗教は『神』と呼ぶんだ(P147)。」

佐藤優と中村うさぎによる対談本。

佐藤優のプロテスタント神学の論理的基礎、
その上に積み上げられた経験と思考の型と
インテリジェンス、中村うさぎの果て無き
自己実験の中で見出し形成した自己と人間像。

聖書を根底に、地震、原発、もしくはサリンジャーから
エヴァンゲリオンまでを俎上にあげ、中村うさぎと
佐藤優の論理と発想の掛け合いによる極めて高度な
知的対談本となっている。

解釈を正確に行うためには発信者のメタファーに気が付く
ことのできる知識レベルとそれを読み解くための論理の素地
(思考の型、思考の基礎)が必要。
正確に整理されて蓄積された両者の知識と論理の掛け合いには
知的興奮を掻き立てられる。是非次回作を期待する。

(特に、サリンジャーの「フラニーとゾーイー」と
エヴァンゲリヲンを個人主義から全体主義への回帰
として解釈し、その点で両作は根柢でつながっていると
喝破する中村うさぎの解釈力には納得をさせられた。)

メモ
 ・つながるという目的のために手段として使途という敵と闘う
  エヴァンゲリヲン。
   →手段と目的が入れ子になっているのがエヴァの特異性か
 ・大きな物語と小さな物語。収穫逓増を狙う差異論が日本のスタンダード
  として80年代の繁栄のバックボーンとしてあった。
  ただし、その後に起こったIT革命やアップル製品などは
  これまでのパラダイム、常識を根柢からひっくり返す大きな物語
  である。日本は小さな物語を作ることは得意だが、大きな物語
  をつくることは不得意。それが現在の国力低下につながっているのだろう。
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