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楊令伝15

2013年08月11日 03:13

楊令伝 15 天穹の章 (集英社文庫)楊令伝 15 天穹の章 (集英社文庫)
(2012/08/21)
北方 謙三

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北方謙三/楊令伝読了。
時間がたてばまた解釈は変わるのだろうけど、
読み終えた直後の感想として、楊令伝は悲しい。
老い、目標を見失い、皆、無意識の中で
死に場所を捜している。

水滸伝がどこか淡く純真な三四郎とすると、
楊令伝は答えのない混沌・暗闇の中で煩悶するそれからのよう。
門にあたる岳飛伝にて三部作をどのように終わらせるのか、
氏の新作がやはり気になる。

楊令伝12

2013年07月07日 02:45

楊令伝 12 九天の章 (集英社文庫)楊令伝 12 九天の章 (集英社文庫)
(2012/05/18)
北方 謙三

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たとえ、華々しいものでなく日陰であろうとも、
平凡であろうとも、それぞれが、それぞれの戦場を持っている。

王定六、鮑旭、鄧飛、彼らそれぞれの戦場での生き様に熱くなる。

ベイジン

2013年03月03日 21:45

ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)
(2010/04)
真山 仁

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ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)
(2010/04)
真山 仁

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フィクションは、時に現実を予言する。
現実は、時にフィクションを超越する。

北京五輪、その開催と時を同じくして運転開始する世界最大の原子力発電所。
国家、国家の威信とは、原子力発電とは、使命とは、そして、希望とは何か。

真山仁によって書かれた長編小説、「ベイジン」は、
中国人官僚と日本人原子力技術者の二人を軸に、中国という国家が
抱える様々な矛盾や不条理を示しながら、絶望的な状況のなかでも
大義と責任、使命のために、果敢に前に進もうとする人間達の姿を描く。

物語は後半に差しかかるにつれて加速し、やがて、臨界に達する。
打ちひしがれた彼らがその臨界の先に見たのは、いづれも「希望」であった。


*メモ
 希望とは、信じること、追い求めること。
 パイオニアたちは、希望を失わない、前向きである。

ニセモノ政治家の見分け方

2012年12月31日 02:40

ニセモノ政治家の見分け方 ゴーマニズム宣言ライジングニセモノ政治家の見分け方 ゴーマニズム宣言ライジング
(2012/12/19)
小林 よしのり

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振り子が左右に振れるように、自民党から民主党へ、
そしてまた自民党へ、政権が戻ってきた。

もう一度、思い出さなければならないのは、
なぜ、自民党を三年前に支持しなかったのかということだ。
その点を踏まえず、自民党に盲従すれば、また裏切られたと叫ぶ
ことになるのだろう。

本書を通し、現在の言論・政治空間がどのように形成されて
来たのか、流れを追って俯瞰的に把握することができる。
そして、認識を正確にしなければならないことは、「自民党→保守」
のように今回の選挙では印象づけられているが、現在の自民党の実態は
アメリカへの売国政党であるという点である。
そして、それによる様々な政策の害、違和感が前回の民主党への
政権交代をさせることになった背景であったと私は解釈をしている。

三年前のブログにも書いたが、日本には保守政党は正確には存在しない。
保守の仮面を被った自民党・安部政権がどこまで本当の保守であるのか、
その点を注視していきたい。

(美しい国、戦後レジームからの脱却を標榜していた第一次安部政権。
その流れを汲んだ本当の保守であれば、即断にて脱原発のはずだ。
脱原発を先ず示し、それを実現するためのイノベーションを促し
新経済構造を模索すればよいのではないだろうか)

(結局、中国・韓国への売国政党である民主党に比べ、アメリカへの
売国の方が「違和・嫌悪感が小さい」というのが今回の自民党への回帰の
背景なのではないだろうか。)

(小選挙区制では、その振り幅は極めて大きくなるという特徴が
今回垣間見えた。それによる弊害として熟練したプロの政治家が
育ちにくいという点が危惧される。)

深夜特急

2012年09月20日 00:00

淡々としている。
目に見えるものを見ながら、その目に見えるものの裏側を透かし見ながら。
ただ、淡々と、目の前のものと向き合いながら、背負うものの重さを感じながら、
前方、少し上目線の上にあるものに対して挑んでいる。
ひたむきに、享楽的に、ぬかりなく、駆け抜けていく。

物理的な移動を伴う旅と、時間の経過により変移していく旅は、
その本質的なスタンス・姿勢においては変わらない。
淡々と、斜め上を見ながら疾走していく。時間という旅を。


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